
歯は一口に言ってもいろいろな組織で構成されています。見える部分を歯冠といい、歯茎に隠れている部分を歯根と言います。
歯冠の一番表面の部分はエナメル質で構成されています。エナメル質は人間の体なの中で最も固く、水晶と同じくらいの固さがあります。
エナメル質の下に、歯の大部分を占める象牙質があります。象牙質はエナメル質より柔らかいため、虫歯が象牙質まで達してしまうと、虫歯の浸食スピードが一気に加速します。
虫歯になってしなったときは、歯科医院を受診して治療を行ってもらいます。
虫歯治療では、虫歯に浸食されてしまった部分を削り取り、コンポジットレジンと呼ばれるプラスチックを詰めます。この詰め物をする前歯科医院で行われるのがエッチングと呼ばれる処置です。
エッチングとは酸処置とも呼ばれており、虫歯を除去して綺麗になった歯の表面を酸の液で洗います。こうすることで唾液や虫歯の破片などを綺麗に洗い流すことができるのです。
また、酸で表面に凸凹を作ることで、詰め物とエナメル質の接着性を向上させる意味合いもあります。
処置を行った後は洗浄し、しっかりと乾燥させます。
タバコのヤニや、茶渋、コーヒーなどの着色汚れがひどいと、通常のクリーニングでは、汚れが除去できない場合があります。
歯科クリニックでは、ジェットスプレーのエアフローを使って、汚れのひどい部分に噴射することで、頑固な着色汚れを落とすことができます。
歯科クリニックのエアフローは、ホワイトニングではないため、元の歯よりも白くするのは難しくなっています。虫歯や知覚過敏などのある人は、歯がしみる可能性があるので、治療を受けてから、エアフローを受けたほうが良いでしょう。タバコを喫煙する習慣のある人は、ヤニが原因で口臭に悩んでいる人が多いですが、治療を受けることで、口臭を防ぐ働きがあります。
歯科クリニックのエアフローは、安全性が高く、痛みなどはありませんが、汚れが強い場合は、数回の施術を受ける必要があります。
現代は、清潔感のある人は職場や学校でも好印象を持ってもらえるので、定期的にステイン除去を行うことが大事です。
2022/4/21 更新